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介護家族・介護士専門カウンセラー MELLOW

介護ストレスとうまく付き合っていくための、こころの安全基地

介護分担についての話し合いでは、「第3のスケジュール」を明確にする必要があります

いざ身内で介護が必要になった場合に、「誰がどの位介護負担を担うか」という問題について、今までなかった、家族・親族間の争いが起こる場合があります。

今回は、そのことについて。特に、同居中であるご夫婦での話し合いについて、お伝えしていきます。

 

最近はご夫婦とも何らかのお勤めをされている事が多いと思います。

プラス、家事や育児、その他、それぞれの趣味やお付き合いなど、夫婦単位だけではなく、個人単位でも一日・週間のスケジュールを見てみると、おそらくどちらの立場の方でも「余裕のある時間」は限られているのではないでしょうか。

この時点で、すでに「介護に使える時間」を捻出すること自体、困難に感じると思います。

 

しかし、介護に「待った」はありませんね。

そこで、誰がどのように介護を負担するかが問題になってきます。

 

「男は仕事、家の事は女がして当然」なんて事を、未だに口にする方がたくさんいます。

「女だって働いて、家事もしているのに、これ以上無理よ」と、言いたくなりますね。

(上記については、男女逆の場合ももちろんあります)

介護は実子がしろ、いいや、同居の嫁がしろ・・・今までは毎日特に喧嘩もせずに過ごしてきたのに、毎日が言い争いになってしまい、険悪なムードただよう家庭になってしまうこともあります。

 

こんなやり取りをしているうちに、下記のような部分での戦いになる事が予測されます。

・いかに自分の方が日々大変か

・いかに自分の生活スタイルを変えずにいくか

・いかに相手に多く負担を強いるか

 

これでは、冷静に話し合うと言うより、いかに相手に勝つかという争いになってしまい、結局介護負担以外の夫婦喧嘩に発展してしまいますね。

 

また、意地になって「なにがなんでも介護は自分がするんだ」となった場合、継続していく事は容易ではありません。

 

そこで、タイムスケジュールを目に見える形で夫婦相互に見てみる事で、実際に必要な時間を共有し、話し合ってみる事をおすすめします。

目に見える形にすることは、男性陣にとってはよりイメージがつかみやすく、女性陣が説明しやすくなるメリットもあります。

 

まず、それぞれの一日のスケジュールを、簡単に書いてみます。

それから、「介護に必要な一日のスケジュール」も書いていきます。

これが、「第3のスケジュール」です。

それをかさねてみる事で、どの時間に介護する事が可能で、どの時間は困難になるかが見えてきます。ピンポイントで介護負担について話し合う事が可能になります。

 

「仕事を減らせば、介護ができるだろう」

「夜中だって、何回か起きて面倒を見ればよいだろう」

そんな事を言い出す方が出てくるかもしれません。

 

・どちらかが仕事の時間を減らすということは、その分誰かが稼いでくる必要があると

 いう事。

・毎晩起きて介護するとなったら、今までの睡眠時間が確保できなくなり、健康面にお

 いて体の負担が大きくなり、仕事にも影響が出るという事。

こんな場合は、このように話してみるのもいいかもしれませんね。

 

 

話し合いの目標は、「どのようにして介護に必要な時間を確保していくか」にあります。

決して「どちらに責任を多く取らせるか」にあるわけではありません。

ピンポイントで必要な介護時間や介護負担が見えるようになったら、介護施設や自治体のサービスを調べ、どんな形でそれをフォローしていくことができるかを話し合っていきます。

担当のケアマネさんに相談する際も、具体的な事を伝えやすくなりますよ。