介護家族・介護士専門カウンセラー MELLOW

介護ストレスとうまく付き合っていくための、こころの安全基地

どこまでが自分にとって重要な人間関係なんだろう・・・その目安とは①

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 人間関係に疲れていませんか?

 

 家族関係、親せきとの付き合い、仕事上の付き合い、交友関係、ご近所との付き合い、学校関係やお子さんのお友達に関わる付き合いなど、私たちの人間関係は多数に及びます。すれ違う知らない人とも、「知らない人」という距離感がある、立派な人づきあいになります。

 

 すべての人間関係に気を使っていると、当然のことながら相当疲れます。しかも、全ての人間関係を円満にしようと思えば、その心労はかなりなものになるでしょう。

 

いったい、どこまで自分が気を使ってお付き合いしなくてはいけないのかな・・・

もし、そう思う時が来たら、思い出していただきたいのが、今回の内容です。

 

 想像して、思い浮かべてみて下さい。

①あなたがもっとも重要で、力を入れる必要を感じている人のこと

②その次に大切にしている人のこと

③そこまで深いお付き合いをしなくてもいいと感じている人のこと

 

それぞれ、何人でも結構です。よ~く思い出して、①から③に当てはめてみて下さい。

 

 

 

できましたか?

次回は、その内容の意味と、それぞれの関係において楽な、人間関係の距離感について、お伝えします。

 

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介護の仕方は、家族それぞれが大正解。声のかけ方も、それでいい。

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 身内に認知症の症状がみられるようになり、意思の疎通もうまくいかなくなってきて、支えるご家族の生活スタイルが結果的にガラッと変わってしまうことが良く起こります。

 

 初めての介護はなかなか思い通りにできないものですし、急に始まった介護に大きな衝撃を受けますから、支える側のストレスも相当なものです。

 

 その後介護する生活が続き、だいたいのパターンがつかめてきてからも、今までうまくいっていた方法では対処できない事が出てきたりすると、なんとなく「やり方が悪いのかしら・・・」「まだまだうまくできなくて・・・」と、ご自分を責めてしまうことがあります。

 

 皆さんは認知症の症状に向き合い、対応するために、普段から色々な書籍やネットの記事を参考にしたり、介護保険を使ったサービスを検討してみたり、今の時点ですでに相当な努力をされている事と思います。

 

 

 そうなんです。

 皆さんは、普段からすでにかなり、相当、キャパオーバーになってもなお、ご自分を責めたり、今でさえいっぱいいっぱいの所に、一層努力して介護の勉強にはげみ、さらにご自分の役割を増やそうとしているんです。

 

 介護が必要な方への皆さんの気持ちは、もう十分すぎる位伝わっていると思いますよ。

 ですから、まず「今まで本当によく頑張ってきたね」と、自分の心にいたわりの言葉をかけてあげてください。

 そして、なお頑張ってしまいそうになった時には、「とりあえず、今はここまでにしておこうね」と、ストレスを増やさないように、心を向けてほしいと思います。

 

 家族のスタイルは、その家族それぞれです。話し方、暮らし方、生活時間の使い方、今までの家族のやり方が、その家族にとっては一番居心地が良いものでしょう。

 認知症の方への対応で、「やさしく声掛けをしてあげましょう」とか、「その人の世界を尊重してあげましょう」などと言われることがあります。

 

 ここで忘れがちなのは、「同時に、あなたの世界も尊重しましょう」という事です。

 

 言いたいことは、我慢しなくてもいいんですよ。

 心身ともにキツい時は、キツい顔を出していいんです。

 そもそも、何があっても笑って対応する事は、自分の心に反しています。

 心と体はつながっていて、そのバランスがうまく取れないと、ストレスにのまれてしまいます。

 

 たとえば、「ご飯を食べた・食べない問題」について。 

言い方としては「あら、まだだったね、ちょっと待っててね」と、対応する事が多いと思いますし、ほとんどの情報で、その対応を良しとしていると思います。

 ただ、あなたが落ち込んでいたり、カリカリしていた時、それをするのはとても大変で疲れる事ではありませんか?

 周りの、特に介護を引き受けない人は「それくらいうまく言ってやってよ」なんて言って、大変な事と理解する事すらないかもしれませんね。

 

 ストレスでうまく対応しづらい時に私のお勧めしている方法、それは「そのまんま」。

 「食べたよ」と、伝えることです。

 怒っていう事を聞かせる必要はありません。

 普段話すトーンで、「あなたの」事実を伝える事です。

「いいや、食べてない!」と、怒り出すかもしれません。

 この時、目的は「家族で争う」ことではありませんね。

 どっちの言い分が正しいかを決めることが目的でもありません。

 どちらの言い分も、それでヨシとしておくという事です。

言い合いになってしまいそうなときは、困りますね。

その時は、「私は困ったな」「怒られると、悲しいな」と伝えるといいと思います。

 

 私が思うに、そういうやり取りが「家族のやり取り」と思っています。

 認知症になって、認知症の人向けのやり取りだけをするお付き合いになると、今までの家族のやり取りが少なくなってきます。

 そうすると、家族間で戸惑いや困惑が増えますね。

 家族として伝わりやすい話し方は、今までしてきた話し方だと思います。

 その方が、伝わりやすい時もあります。

 

 私は普段、経営しているデイサービスにいます。

 要介護4のお客様と「ご飯を食べた・食べない問題」がよく起こります。

 その時は、事実をお伝えする事が多いです。

 ご家族と職員の立ち位置の差はありますが、うまくいっています。

 

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小城市で、無料カウンセリングをします

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 カウンセラーの浦山です。

 

佐賀県佐賀新聞社等の主催で、佐賀県小城市にてフェアが開催されます。

その中のブースをお借りして、出張カウンセリングをさせていただくことになりました。

 

伊万里までなかなか行けない・・・

いざカウンセリングルームに行くとなると緊張してしまうかも・・・

ちょっと会ってみようかしら・・・

そんなあなた、どうぞお気軽にお越しくださいね。

 

※ブログをご覧になった方限定プレゼント※

当日「ブログを見たよ」と声をかけてくださった方には、ちょっとしたプレゼントをご用意しています。(甘いもの)

 

 

介護の日記念イベント

  さが介護・健康・福祉フェア2016※参加費無料

 

日 時  11/19(土)10:00~16:00

場 所  ゆめぷらっと小城

 

当日は、小山明子さんの講演や、美容・お薬・認知症に関する講座が開催されるそうです。

また、保育と介護の就職フェアもあるとの事。

介護相談コーナーや、各企業さんの出店など、結構なボリュームのフェアになるそうですよ。

 

お会いできることを、楽しみにしています。

 

 

※クリックいただくと、私が喜びます※

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<介護士の方へ>指示は受けるが、威嚇は正直「困っているのね」程度の認識で事足ります。

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前回、威嚇したり偉そうな態度を取る人(以下、上司と仮定します)は「困っている人」と書きました。

上記のような態度の上司は、いつも「怒っている」イメージがありませんか?

 

怒りは、周囲にとても伝わりやすいものです。

困っているなら素直にそういえばいいものを、回りくどく「怒り」という表現にしてしまうのは、そうでもしないと自分を保てない「弱い人」ということです。

その弱さを見せないための,,手っ取り早い表現方法が、「怒り」なんですよね。

 

また、「怒り」はものすごく簡単な表現方法です。

しかも、その内容はといえば

・ちっきしょー、あったまに来たぞ!

・自分の言う事が一番なのにー!

・なんかムカつくー、八つ当たりしてやれ!

・だれかなんとかしてくれよー!

せいぜい、こんなものです。

 

この上司が理解していないのは、周囲は自分に合わせるのが当然だ、と思っている事。

自分は偉い立場なのだから、周囲は気を使って当たり前・うまくいくように努力して当たり前、だいたいそんな調子です。

 

「怒り」でしか対応できない上司は、自分の意見や立派な指示を言っているつもりになっているだけ。

そう、ただただ「表現力が幼稚」な人です。

 

 あなたはそんな状況にある時の上司の攻撃を、真面目に受け取る必要はありません。

 

上司があなたを威嚇したり、偉そうな態度で攻撃していたら、

仕事としての付き合いを考えた場合、聞くポイントは以下の通り。

 

・その指示の内容は仕事の話かどうか

 

この1点だけです。

 

 たとえば、その人が「だいたいお前は~」とか、「この間も~」とか言っていたとしたら、それはすでに仕事の指示ではありません。

 仕事とは関係ない、あなたに向けた「個人攻撃」です。

 

ある日、事業所内で転倒事故が起こったとして、上司が以下のように言ったとしましょう。

「なんで転倒なんてさせたんだ!①

 きちんと見てたら、こんな事起こるわけないだろう!②

 大体お前は普段から注意が足りないんだ!③

 この間も転倒があったばかりだろう!④

 いったいどうするんだ!⑤」

 

こんな事、言われたり、言われていることろを見たりした経験、ありませんか?

どうやら、ものすごく「怒っている」ことだけは、伝わってきますね。

 転倒事故だけでも、当事者や、その日勤務していた職員にとっては、衝撃を受ける出来事です。

 衝撃を受けているときに、さらに上司からこんな事を言われてしまって、ドキドキするし、「どうしよう!」とパニックになったりします。

「こんな事故を起こしてしまって、もうダメ・・・」と、心の中で自分を責めてしまったりもしますよね。

 

このセリフ、よ~く読んでみて下さいね・・・

 

さて、この中に「指示」はありますか?

 

そう、ないのです、一言も。

 

①から⑤までを、上司の「心の声」に置き換えてみましょう。

①→転倒なんて、どうすればいいんだ!誰か対処してよ!

②→転倒がなければ、自分がその後の対応もしなくて済むのに!

③→もう、八つ当たりするぐらいとっても困ってるんだ!

④→ついでに、この間の事も思い出した、言ってやれ!

⑤→とりあえず、責任を一旦こいつにかぶせて責めてしまえ!

 

中身はこんなもんです。

 

 上司がする正しい行動は、以下の通り。

①転倒後、転倒者に対して速やかに最適な対処をする

②状況を把握し、今後の防止策を通達する

③通達事項が実行されているか確認する    以上

 

特に、例文の③などは、以前の転倒で、対策がなされていない、もしくは、対策がうまく機能していないという事です。

 

いいですか、上記のようなことを言われたら、まず

「指示かな?八つ当たりかな?それとも、人格攻撃?」

これを、冷静に考えましょう。

その場にいたら、怖くて冷静になんてなれないかもしれません。

でも、これでは答えようがないのも事実です。

 

指示が入っていなければ

「ああ、困ってるんだな」と考えてみましょう。

⑤については、あなたが一人で決定すべきことではないのですから、

たとえば

「防止策について、職員で検討する時間をください」

くらいに答えておいてよいと思います。

 

そして、実際に事故が起こり、上司が困っていることが理解できたときは、

「困らせたね」の意味合いのみで

「すみません」とねぎらえば、そこまででよろしいかと思いますよ。

 

どんな問題がおこったにせよ、社員個人で解決するのが仕事ではありません。

あなたがしっかりと勤務していたとして、全責任を負わなければいけないような事は、実際さほど起こりません。

今回は転倒事故を例に挙げましたが、もし上司から

「二度と事故を起こすな!(ありがち)」

なんて言われても、自分を必要以上に責める必要はありません。

自宅で起こり得る事故は、事業所で100%防止する事は不可能です。

不可能な指示は、受ける必要はありません。

 

普段から、介護士は相当神経を使って、真面目に勤務しています。

その上で、十分注意をしながらそれでも事故が起こったとしたら、解決策は個人ではなく、企業全体で考えるべき事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<介護士の方へ>上司や先輩は、偉い人ではありません。あなたと対等の立場の人です。

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・時間がないのに、先輩から次々と仕事を押し付けられる

・時間外勤務は当たり前と言われるし、休みでも急な出勤を断れない

・どうしたらいいのか相談したら「適当にやっておけ」と言われるだけ

・良い事は上司の手柄、悪い事は職員の責任と言われる

・転倒なんてさせてしまったら、何人もの上司に囲まれて説教される

・意見を言えるような雰囲気ではない

・上司に威嚇され、事業所内がいつも殺伐としている

・上司の顔色をうかがいながら働いている

・指示の通りにしても、逆の事をしろと怒られた

 

上記のような事、職場で起こっていませんか?

例に挙げたことは、ほんの一部分です。

 

おそらく、しっかりとした入社研修もなく、すぐに現場に入るように言われ、

気付いたらこんなことになっていた・・・といったところではないでしょうか。

もしくは、入社時に経営者から大変すばらしい話を聞き、実際現場に入ったら、

話とはまったく違う現状に、唖然としてしまったり。

いつもなんとなくビクビクしながら、勤務していませんか?

 

介護事業所であれば、下記のような方たち。

・経営者

・管理者

・相談員

・自分より早く入社した先輩

・看護師  など。

 

新人として入社したり、周りにいる人たちが年上だったり、経験豊富な人たちだったとしたら、なんとなく自分が気を使って勤務してしまうことがありませんか?

 

役職のついている人は、その役職を全うするという契約を、会社としています。

例えば、経営者は「会社経営をする」という役割。

    管理者は「事業所を管理する」という役割。

    相談員は「相談業務を全うする」という役割。

    看護師は「看護業務を全うする」という役割。

 

それぞれの役割を担って勤務しているのですが、その中に

「偉い人として勤務する」というものは、ひとつもありません。

どの立場の人もです。

 

もしあなたが介護職員として勤務しているなら、介護職としての任務を全うするという役割になります。

 

その時点で、全ての社員は対等です。

それぞれの職務を、それぞれがきちんと全うするというお付き合いです。

そして、そこまでが、社員同士で許されている対等な付き合い方です。

 

それぞれの立場でそれぞれの仕事を全うする事が、通常の勤務なのです。

しかし、それを勘違いしてしまうと、途端に偉そうな態度をとってみたり、

相手の事を考えず、自分にとって有利になるような事しか言わなくなったり。

これを、「厚顔無恥」と言います。

そもそも、立場をきちんと理解している人なら、偉そうな態度など、はじめから取りません。

 

なぜそのような事になってしまうのか、これは、「困っているから」でしょう。

責任をうまく全うできず、誰かに助けてほしいけど、それが立場上普通に言えない。

なので、周囲に一番効果的に効く方法、それが「威嚇」であり、「偉そうな態度」であったというだけの事です。

 

さて、それをあなたが聞くべきか。

 

続きは次回。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたが介護を放棄したら都合が悪くなるのは、介護支援が必要な方だけではありません。

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 今、家族の中で唯一介護支援をしている方。

 また、介護事業所に勤務していて、終わりがないように感じる量の介護支援をしている介護士の方。

 

介護支援が必要なご本人にとって、本当に頼りになる方は、そんなあなたです。

多分、言葉では表現しきれない位の感謝の気持ちを、あなたに感じている事と思います。

例えその気持ちを、何らかの症状のせいで口に出せなくても、心の中で「ありがとう」を伝えてくれています。

 

ここで、ひとつ考えてみたい事があります。

このブログをお読みの方は、きっと「今の状況が、すでに辛い」という気持ちを持たれていると思います。

例えば、介護支援が必要な方は、あなたが介護する事を放棄してしまえば、あっという間に緊急事態に陥ると想像できますね。

介護事業所で勤務している方も、利用している方がたいそう困る事態になる事は、明らかです。

 困る人がいるから、自分が頑張らないといけない、そう思っているのではないでしょうか。

 

 確かに、介護支援が必要な方が少しでも困らないよう、あなたはとても頑張っています。

 でも、あなたが頑張っている対象は「介護支援が必要な方」だけでしょうか?

 

例えば

・同居しているあなたの他のご家族や、身内の方

・介護事業所なら、自分以外の職員、上司   など。

 

 あなた以外の、介護支援が必要な方を支えるべき立場の方で、その立場を全うしてい

ない方たち。

 そんな方たちの役割まで、あなたが全て背負っていたとしたら、どうでしょうか。

 

 人には「自分の領域」と「他人の領域」があります。

 その領域をそれぞれ大切にしていくことで、自分以外の人とのちょうど良いバランスが取れるようになります。

 そのバランスがうまくいかないと、途端に苦しい思いをするようになります。

 

 それぞれがリュックを背負っていると仮定します。

 自分以外の人に「ちょっと持って」と頼まれたとしましょう。

 あなたは「ちょっとの間ならいいか」と、それを了承します。

 すると、他の人からも「私のも持って」と言われます。

 あなたは「これ以上は重くて無理かも」と思いますが、「あの人のは持ってくれたのに」とか、「これくらいならいいじゃない」などと言われて、人助けと思って我慢して了承します。

 この時点で、あなたは周囲から「断れない人」「自分の役割をさせてもいい人」と認定されています。

 

 いよいよ重くなり、それぞれのリュックを返そうとしますが、「もう少しお願い」や、「持ってくれるといったじゃないか」などと言われてしまいます。

 

 あなたとしては「人助け」のつもりでも、ゆだねた方にしてみれば、この時点で

「責任感がない人」「役に立たない」なんて、それこ無責任な事を言ったりするものです。

 

 でも、よくよく考えてみれば、あなたは無責任ではありません。

 あなたの領域に、自分の都合を優先してリュックを押し付けてきたのは、あなた以外の人です。あなた以外の人が、自分の領域について無責任なのです。

 都合が悪い事を、あなたの責任に転嫁しているのです。

 

 介護支援も、自分一人でしている状況にあれば、上記のリュックのような事になります。

 あなた一人が背負うべき問題なのか、周りもそれぞれ背負うべき問題なのか。

 

 まずは、背負いすぎたリュックを、「自分にとっての適量」に調整する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

犠牲の上に成り立つものは、犠牲がなければ結局成り立たないのですよ。

 介護支援が必要になった場合、あらゆる方法を使って、その人を支えていくことが必要になります。

 介護保険を使い、デイサービスやデイケア訪問介護などを利用して、支えていくことが多いのではないでしょうか。

 

 「介護保険サービスを利用すれば、ご家族は今までしていた仕事を続けることができますね。

 ですから、家にいる時位は家族が親身になって、優しく介護をしてあげて下さいね。

 なんてったって、あなたの「大切な家族」なのですから。

 介護休暇を使えば、働かずに介護ができます。どうぞ休んで自宅で介護してくださいね」

 

 上記の内容は、国から介護をする立場の方に言われていることです。

 実際はどうですか?

 

 デイサービスなどの「通うサービス」にはサービス提供時間というものがあり、帰ってくるまでには自宅に戻っておかないと、大変な事になるというご家庭、多いと思います。

 なかには「ご家族が戻られる時間までお預かりしますよ。いつでも送迎時間を設定していただけます」という介護事業所もありますが、全国に果たしてどのくらいあるかと言えば、ごくごく少数です。

 ということは、今まで勤務していた会社では帰宅時間の調整ができないとなった場合、新たに就職先を見つけなければなりません。

 この時点で、「今までしていた仕事を続けることができる」自体、すでに難しくなります。

 

 家に帰れば、家事などの仕事があります。家族との交流や趣味の時間も、大切な時間です。

 これを確実に確保できればいいのですが、実際はとても確保できる状況にはなりません。介護はハードワークです。

 

 介護休暇については、期間限定です。

 御存じのとおり、介護は「いつまで続くかわからない」というものです。

 介護休暇の間がんばればよいといったものではありません。もちろん、収入も減ります。

 

 とっても現実的な事を書きましたが、これが現状です。

 

 夫婦の場合、おそらく女性が介護のために職を変えたり、主に介護に携わったりして、今までの生活スタイルを変えながら暮らしている方が多いと感じます。

 

 また、主に介護する人が決まっていき、その人以外の家族が介護に参加せず、任せっぱなしになる事も多いです。

 その他の家族や親せきなどから「介護するのはあなたの役目」とか、「するのが当然」なんて、言われたりします。

 

 ここで考えてみましょう。

 「もし、あなたが一切の介護を拒否した場合、どうなりますか?」

 

 答えがすぐに出てこなかった場合、もしくは、代わりに介護する人が誰もいないと思ったあなたは今、「介護の犠牲」になっています。

 

 一人の犠牲の上に成り立っている介護は、続きません。

 また、あなた一人が背負っていかなければならない事ではありません。

 

 優しく、我慢強いあなたは、本来もっと大切にされてよい存在です。

 

 

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